『僕らはどこへ開くのか?』(1)未読

僕は普段所謂ライトノベルというものをさほど読まない。
ここではっきりさせておかなければならないのは、僕はレーベルでライトノベルか否かを判断する人間であるということだ。
だから僕がライトノベルと言ったとき、佐藤友哉舞城王太郎などメフィスト(ないしファウスト)系作家は入らない。
た だ し 、西尾維新滝本竜彦に関してはライトノベルだと思っている。西尾氏は明らかにイラストに依存している風であるし、滝本氏の作風はやはりライトノベルのものだと思うからだ。だからライトノベルに分類する人の気持ちが理解できる。でも僕はあくまでレーベル派なので、認めつつ否定しているという微妙な立場を取っている。(だってレーベルで区別するのが一番分かりやすいし苦労しないでしょう?)ファウストライトノベルか否か、に関しては次のファウストが出たらゆっくり書こうと思っている。
で。
僕が読むライトノベルはもっぱら時雨沢恵一氏である。それ以外はハッキリ言って読まない。(繰り返しになるが西尾、滝本以下略)で、特に僕は恐らく人気があるだろう『キノの旅』よりも『アリソン』のほうが好きなのである。
で。
今回僕が『僕らはどこにも開かない』を買ったのは、単純にライトノベルレーベル(それも電撃)からイラストのないライトノベルが出るというのに惹かれたからである。
中身はまだ読んでないのでなんともいえないのだけれども、これってかなりすごいことだと思う。最近電撃はある意味ファウストと逆の方向にいっていてファウストひぐらしとか月姫の人にイラストを描かせたりして(しかもお互い相手のキャラクタを描く、っぽい)売れたいのか何がしたいのかよくわかんないよ…って感じなのとは真逆で、ハードカバーで『空の中』を出したり帯の推薦を恩田陸からもらっちゃったりする頑張りようなのである。大丈夫か、ファウスト。はっきりいって、負けてないか? 電撃がこんなに闘うとは思わなかったよ、僕…。しかもチラシみたらまたハードカバー出るらしい。しかも出しまくるっぽい。頑張れ電撃。
というわけで新たな挑戦『絵の無いライトノベル』やいかに。積読、解消できたら読みます。いつになるの…!