高里椎奈『それでも君が』を読む。

いやー、面白かったです。講談社ノベルス20周年記念書下ろし本。密室本で読んだのは森・西尾・舞城・佐藤・殊能・秋月・浦賀・霧舎・石崎かな?結構読んでますね。評判の恐ろしく悪い密室本ですが、僕は今まで読んできて大きく外れた本が無いのですが…幸せ者?
薬屋だと気になってたキャラクタ造形は、完全にファンタジーだってことで受け入れられました。どうにも薬屋は刑事がダメだったらしい。
究極の密室ですな、ある意味。密室状況の解法はまるで無理やりなのですが、まぁファンタジーだし、ミステリじゃないし、ってことでいいんじゃないでしょうか。少なくともこれに本格的解決を求めて憤るのは間違ってると思います…。
途中感動する部分もあったし、お、これは意外に僕はこの人が好きかもしれないぞ、と。今まで薬屋を三作(かな?)読んできて、薬屋はまぁ文庫で集めてるんですけど(一冊で停まってますけど…講談社さん続きだしてください)、うん、まぁ好きかも。
とりあえずドルチェ・ヴィスタフェンネルは読んでみようかと思います。フェンネルは買ってます、積んでますけど。
ああ後一つ大事なことが、
設定がファウスト賞応募作と被った。ガーン。
前回応募したヤツで、設定が不安だったんですけど、ああこういうのがありなら俺のもありだな、とちょっと安心して同時にああやっちゃったって感じです。どうなるかなー、これ。結構かぶってるなー。(いや、勿論根幹は全然違うんですけど)
あ、あと『それでも君が』ってタイトルは大好きです。