メールマガジンファウスト

ファウスト』Vol.6 SIDE-A,SIDE-Bを通じた総力特集は、待望の「“新伝綺”リプライズ!!」です。
 注目の登場小説家は、「奈須きのこ竜騎士07・錦メガネ」の三氏! 前回の特集に引き続き、現在考えられる限りにおいて最強の執筆者である三人を『ファウスト』はラインナップすることができました。

新伝綺』ね…
奈須きのこ』ね…
竜騎士07』ね…
ああダメだ
醒めた目でしか見れない自分がいる。
申し訳ないけれど『新伝綺』が待望されているとは思えない。奈須ファンが奈須氏の作品を望んでいる、竜騎士07さんがひぐらしの作者として小説を書かれることを求められているのは事実だとは思うけれど(彼らは今とても人気がある人たちでしょう)、果たしてそれに『新伝綺』というラベリングをして売り出すことが正しいことなんですかね? 恐らく太田編集長は佐藤とか西尾に対して感じた『ミステリを壊そうとしている』という感覚をこの人たちに『小説を壊そうとしている』という点において感じているのではないかと思います。
だとしてそれは果たして同じことなのか。表層は全く趣が異なるように見えて(佐藤・西尾の壊そうとする方法は『その方法論を模索(もしくは模倣)した上で別の方法論・中身をぶち込む』ということ、対して奈須さんとか竜騎士さんは『ノベルゲーム』というそもそもの形態の問題)、更にちょっと深く覗き込んだときそれは確かに同じ源流から湧き出た現象に思えるけど、だけど僕はもっと深くから覗き込んだときもっとこの『新伝綺』という(余りに作られた、作ろうとしている感のある)流れにとてつもない違和感を感じる。
まあ一言で言ったら商業主義。
素人の書いた原稿と、今ノりにノっている人の原稿を載せるのはワケが違う。
別に資本主義のこの国で金儲けに走ることを今更どうのこうのいうつもりは無いんだけど、ちょっとこれはわざとらしすぎません? あざとすぎません?

“第三の男”である錦メガネさんは、この『ファウスト』Vol.6 SIDE-A,SIDE-Bに掲載する『コンバージョン・ブルー』が小説メジャーデビューとなる、僕が絶対の自信を持って推し出す大型新人です。

大型新人ね…まあ、これは少し気になる。この書き方的にはファウスト賞じゃないのかな、そうなのかな。またエロゲライターとかだったらな…。
新人発掘ならまあ僕は期待しますよ、久しぶりの『ファウスト系』になるかもしれないわけですからね。
というかまあ僕はどうも『新伝綺』の中心である奈須さんの作品がイマイチダメだった人、なのでどうしても醒めてしまうんですよね。あれがものすごく人気が出る理由も勿論わかるけれど。
あああと、『新伝綺』がファウストの今一番求めているもの、なのだとしたら僕は間違い無く『ファウスト賞』に受かりませんね。たとえ僕にどれだけの実力があっても(あるという意味では無いですよ!)、僕は伝奇を読んだことさえ無い。伝奇って何だろう。賞のコメントを楽しみにしておこう。どれだけけちょんけちょんに言われているかな。